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最終更新日:2019/04/17

犬の障害物競走『アジリティ』の練習をしよう!室内で可能なトレーニング方法をご紹介

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アジリティとは

アジリティとは、ハードル・トンネル・シーソーなどの障害物を決められた順番でクリアし、そのタイムや精度から算出される得点を競うドッグスポーツです。

障害物の種類や順番は毎回変わるので、ハンドラー(指導手)が犬と並走しながら進路を誘導する姿が見られるのもアジリティの醍醐味の1つ。
ハンドラーの身振り手振りに従って犬が疾走し、次々と障害物をクリアしていく姿はまさに圧巻です。

犬とハンドラーが息を合わせることで好成績を狙うアジリティは、人と犬の絆を深めるスポーツとして親しまれており、ヨーロッパで毎年開催されている世界大会には、日本からも多くのブリーダーが出場しています。

このように聞くとプロしか参加できないようなスポーツという印象を受けてしまいますが、最近ではアジリティ用の障害物が設置されたドッグランや、訓練所が行っているアジリティ教室があったりと、一般の方でも気軽にアジリティが楽しめるようになっています。

DIYが好きな方の中には自身でアジリティ用の障害物を製作して、愛犬とトレーニングを楽しんでいる方もいらっしゃるそうですよ。

行く手を阻む障害物

アジリティに登場する障害物には、様々なものがあります。(名称を選択してジャンプ)

名称クリア条件
ハードル
ハードル
跳び越えること
ウォール
ウォール
ロング・ジャンプ
ロング・ジャンプ
タイヤ
タイヤ
チューブ・トンネル
トンネル
通り抜けること
スラローム
スラローム
ポールの隙間を交互に通り抜けること
Aフレーム
Aフレーム
傾斜路下部にタッチすること
ドッグ・ウォーク
ドッグ・ウォーク
シーソー
シーソー

この他にも、アジリティを体験できる施設や大会によっては個性的な障害物が登場することがあります。

得意とされる犬種

アジリティは犬とハンドラーが息を合わせることで好成績が生まれるスポーツなので、基本的に得意とされる犬種というものはありません。

大会では、犬の体高(地面から背中までの高さ)に合わせてクラス分けされているので、身体の大きさによる影響も少ないかと思います。

ただ、その犬種の起源を辿ると、アジリティに向いているのではないかと考えられている犬種もいますので、その中から大会でよく見る犬種についてご紹介いたします。

クラス犬種
小型トイ・プードル
ジャック・ラッセル・テリア
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
中型シェトランド・シープドッグ
イングリッシュ・コッカー・スパニエル
ビーグル
大型ボーダー・コリー
ラブラドール・レトリバー
オーストラリアン・シェパード

ボーダー・コリー、シェトランド・シープドッグ、ウェルシュ・コーギー・ペンブローク、オーストラリアン・シェパードは、羊などの家畜を小屋へ誘導したり、捕食動物から守ったりする牧羊犬(ぼくようけん)として人間と共に暮らしてきた犬種になりますので、ハンドラーと息を合わせることが重要なアジリティには向いていると考えられています。

ボーダーコリー

とくに高いIQを持つことで知られるボーダー・コリーは、大型クラスの大半を占めるほどのエントリー数が多く、好成績を残しているペアも多いと聞きます。

そしてあまり知られていないのが、ボーダー・コリーの次にIQが高いといわれるプードル。

プードル

愛玩用として飼育されている方も多いですが、実はアジリティにエントリーしていることも多いです。

続いて、ジャック・ラッセル・テリア、イングリッシュ・コッカー・スパニエル、ラブラドール・レトリバーは、人間と共に狩りを行う狩猟犬として活躍してきた犬種です。

ジャックラッセルテリア

その中でも好奇心旺盛で俊敏なジャック・ラッセル・テリアは、ドッグスポーツの花形犬種として広く知られているそうです。

ただ、最初にもお伝えしたように得意とされる犬種があるわけではありませんので、ご家族の一員であるワンちゃんと一緒にトライしてみてください。

まずは自宅でトレーニング

アジリティのトレーニングには、ドッグランや訓練所を利用するのが一般的です。

しかし、初めてアジリティに挑戦する方は、いきなり訓練所に行っても何をすればいいか分からないし、周りに迷惑をかけてしまわないか不安に思ってしまいますよね。

そこで、ここでは訓練所に行く前に知っておきたい障害物の知識と、トレーニング方法についてご紹介していきたいと思います。

ハードル

ハードル

アジリティの障害物として最も多く配置されるのがハードルです。

跳び越えることだけで突破できる障害物ですが、以下の行動をとってしまうと減点されてしまいます。

減点となる行為

  • バーの下をくぐる
  • バーを落下させる
  • ウィングが倒れる
  • ウィングを跳び越える

この中でもとくに注意したいのはバーを落としてしまうことです。

トレーニングで正面から飛び越えることに慣れていても、障害物の配置場所やハンドラーの誘導次第では、横や斜めから飛び越えることになってしまいます。

慣れない角度からのジャンプで足やお腹が引っ掛かってしまうことがありますので、トレーニングでは様々な角度から正確にジャンプできるように訓練しておきましょう。

室内でできるトレーニング方法

アジリティの練習に使えるハードルは、楽天やAmazonで2,000~5,000円程度で販売されていますが、100円ショップにあるものだけでも簡単に作ることができます。

自作ハードル

ハードルの作成に必要なリストはこちらです。

  • ツッパリ棒
  • ラバーカップ×2
  • 洗濯バサミ(4つ入り)

かかった費用はたったの400円(税抜)ですから、市販のハードルを購入するよりも断然お得ですよ。

ポイントはバーをしっかりと固定しないことです。
そうすることで、バーに引っかかって無理な体勢で転倒してしまうリスクを減らすことができます。

ハードルのサイズは、次の基準をもとに調整してみてください。

ハードルのサイズ基準
120cm程度
高さ犬の体高と同じくらい(25~60cm)

自宅でのトレーニングでは、「この障害物は跳び越えるもの」という認識を持たせることと、ハードルを跳び越えるコマンドを覚えさせることを中心に行いましょう。

コマンドとは、犬のしつけでよく使用する「まて」「おすわり」「おて」などのサインのことです。

障害物を跳び越えるコマンドとしては「ジャンプ」や「ポップ」などが使用されることが多いですが、障害物の名前をそのまま使っている方もいます。

とくに決まったルールはないので、好きなコマンドを使って覚えてさせてみましょう。

安全性に配慮しよう

アジリティに使用されるハードルの高さは、犬の体高と同じかそれ以上に設定されることが多いです。

つまり、自分自身を跳び越えられるほどの跳躍が必要になりますので、その瞬間にかかる筋肉への負荷は歩行時の約3~10倍になるといわれています。

そんな高負荷のかかる運動を連続で続けていると、前足や肩の筋肉や関節軟骨にダメージを与えてしまいますし、転倒によって怪我をしてしまう可能性も十分に考えられます。

バランスを崩した犬

実際に行われた調査によると、アジリティに出場した犬の約32%が何らかの負傷をしていることが分かっており、そのうち肩を負傷した犬は約20%に及んだと報告されていますので、ジャンプによる怪我の対策はしておきたいところです。

ジャンプによる怪我を未然に防ぐためにはトレーニングが欠かせませんが、いきなり高いハードルを跳ばせるのではなく、低いところから徐々に高くしていくことで少しずつ慣れさせていきましょう。

また、何度も連続でジャンプをさせてしまうことでも負荷がかかりますので、2~5回ほどジャンプさせた後はしばらく休憩を挟んであげることも大切です。

さらに、トレーニング以外では、日々の食事による栄養管理も愛犬の体づくりに役立ちます。

補給しておきたい栄養成分には、筋肉疲労の回復に役立つイミダゾールペプチドや、関節軟骨の生成に関与するグルコサミンなどが挙げられます。

現在与えているフードにこれらの栄養成分が含まれていない場合は、イミダゾールペプチドを豊富に含む鶏むね肉や、グルコサミンを豊富に含むオクラや山芋をトッピングしてあげると良いでしょう。

トッピングを嫌がるという場合には、目的の栄養価を手軽にプラスできるペットサプリも便利です。

なお、クリア条件がジャンプの障害物(ウォール、ロング・ジャンプ・タイヤ)にも同じことがいえますので、それらに関する安全性の配慮につきましては割愛させていただきます。

ウォール(レンガ)

ウォール

ウォールは、ハードルと同じように跳び越えることでクリアとなる障害物の1つです。

ハードルと似ていますが、アジリティのコースに1台以上配置されるケースはほとんどありません。

減点となる行為

  • ウォールを倒す

バーのように下をくぐったり、支柱を跳び越えてしまうような心配もないので、ウォールに触れずに跳び越えることさえできればOKです。

室内でできるトレーニング方法

市販のウォールを購入しようとすると60,000~80,000円ほどかかってしまいますので、身近なもので犬が衝突しても怪我の心配がない素材を使用してトレーニングしましょう。

素材は手に入りやすいものであれば何を使っても良いと思いますが、折りたたんで収納することができる段ボールがオススメです。

ウォールの目安となるサイズはこちらになります。

ウォールのサイズ基準
120cm程度(※)
高さ犬の体高と同じくらい(25~60cm)
奥行き18~21cm

※:ウォールの両側には、30cm×30cm×100cmの手中が2つ設置されますので、跳び越える壁の幅は60cmを目安にしましょう。

サイズがピッタリの段ボールが見つからなくても、カッターナイフとガムテームがあれば切り貼りして調整可能です。

ロング・ジャンプ

ロング・ジャンプ

ロング・ジャンプは、大/中/小の複数のユニットで構成されている障害物(ユニットの数はクラスによって異なる)で、各ユニットの高さが手前から奥にかけて階段状になるように並べられています。

ハードルやウォールほどの高さはありませんが、奥行きがありますので飛距離のあるジャンプが求められます。

なお、こちらもウォールと同じように、コースの中に1つ以上設置されることはほとんどありません。

減点となる行為

  • 走り抜けてしまう
  • 側面から飛んでしまう
  • 側面に飛んでしまう

ハードルやウォールは右から抜けるか、左から抜けるかの2択しかない障害物ですが、ロングジャンプは前後左右どこからでも抜けられる障害物ですから、跳び超える方向をしっかりと指示してあげることが重要になります。

室内でできるトレーニング方法

ロング・ジャンプのトレーニングを自宅で行う場合は、四隅に設置する4本のポール(ハードルでも使用したラバーカップが便利)と、ユニットに使用する5枚の段ボールを使って代替品を作成します。

ユニットは最も高いもので28cm、最も低いもので5cm程度といわれていますので、8cm/13cm/18cm/23cm/28cmの高さに合わせた5つのユニットを用意してみましょう。
幅は120cmほどあれば十分かと思いますので、次のサイズの段ボールを5枚揃えれば製作可能です。

  • 幅15cm、長さ136cm(両側8cmを折り込む)
  • 幅15cm、長さ146cm(両側13cmを折り込む)
  • 幅15cm、長さ156cm(両側18cmを折り込む)
  • 幅15cm、長さ166cm(両側23cmを折り込む)
  • 幅15cm、長さ176cm(両側28cmを折り込む)

折り込んだ部分はユニットの足になりますので、ガムテームを巻き付けて補強しておくと良いでしょう。

ユニットが完成したら、小型犬の場合はユニット3つ分(奥行:40~50cm)、中型犬の場合はユニット4つ分(奥行:70~90cm)、大型犬の場合はユニット5つ分(奥行:120~150cm)くらいを目安に配置します。
ユニットの配置が終わったら、四隅にポールを立てて完成です。

トレーニングを行う時には、一番低いユニットから一番高いユニットにかけて跳び越えるように教え込んであげましょう。

タイヤ

タイヤ

アジリティのタイヤは、宙吊りになったタイヤの開口部分をすり抜けることでクリアとなる障害物のことです。

減点となる行為

  • タイヤと外枠の間を通過する

アジリティのタイヤは宙吊りになっていますので、タイヤと外枠の間を擦り抜けてしまうことがあります。ご注意ください。

室内でできるトレーニング方法

タイヤのトレーニングを自宅で行う場合は、100円ショップで売られているフラフープを代替品にすることができます。

実際の障害物よりも開口部が少し広くなってしまうかもしれませんが、宙吊りの輪をすり抜けるコマンドを覚えさせる用途には十分利用できるかと思います。

フラフープは飼主さんが手に持って使用しても構いませんが、ハンガーラックに鉤爪の形に変形させたハンガーをかけて、その鉤爪の部分にフラフープを引っかける方法もあります。

チューブ・トンネル

チューブ・トンネル

チューブ・トンネルは、通常のトンネルになります。

入口から出口までが真っすぐ繋がっているものの他に、カーブしているものもあります。

減点となる行為

  • 通過せずに引き返してくる
  • トンネルを跳び越えてしまう
  • 入口と出口を間違えた

どちらが入口でどちらが出口になっているのかが分かりにくいので、間違ってしまわないようにしっかりと覚えておきましょう。

また、トンネルは障害物の中でも長さがありますので、犬を誘導しているときに跳び越えてしまわないように注意しましょう。

室内でできるトレーニング方法

チューブ・トンネルのトレーニングにも、段ボールを代用できます。

実際のチューブ・トンネルのように円柱状でカーブしたものを再現できれば一番良いのですが、まずは穴を潜り抜けるコマンドを練習する程度なら段ボールでも十分でしょう。

フラット(柔)・トンネル

フラット・トンネルは、出口が柔軟素材で覆われたトンネルになります。

イメージしにくいと思いますので、こちらに動画を掲載させていただきます。

入口はチューブと同じようになっていますが、出口は骨組みのない柔軟素材となっていますので、フラット・トンネルを抜けるには、布の中を強引に通り抜ける必要があります。

減点となる行為

  • 通過せずに引き返してくる
  • トンネルを跳び越えてしまう

室内でできるトレーニング方法

フラット・トンネルのトレーニングは、段ボールとタオルケットで代用できます。

作り方はシンプルに、段ボールのトンネルの出口にタオルケットをかけるだけになりますが、犬が通過する際にタオルケットが引っ張られてしまわないように、段ボールとタオルケットに穴を空けて、結束バンドで固定しておきましょう。

注意点としては、結束バンドの余り部分を外側に出しておくことです。
外側に出しておくことで、犬が踏んだり、目に入ったりすることを防ぐことができます。

なお、結束バンドやタオルケットは100円ショップで購入しましょう。
お近くの100円ショップにタオルケットがない場合には、カーテンやレースでも代用可能です。

スラローム(ウィービング・ポール)

スラローム

スラロームとは、一定間隔で12本のポール(棒)が設置されている障害物のことです。
別名「ウィービング・ポール」とも呼ばれており、左右交互にすり抜けていくことでクリアとみなされる障害物です。

ポールには金属製以外の素材を使用し、フレームの足は通過時に邪魔にならないように定められているので、衝突や転倒の心配は少ないかと思われます。

減点となる行為

  • ポールを抜ける方向を間違えてしまった
  • ポールを抜かしてしまった

スラロームを抜ける際には、1本目のポールが犬の左側に来るように抜けることが規定となっていますので、間違えないようにご注意ください。

室内でできるトレーニング方法

スラロームの代替品に使えるのは、ハードルでも使用した100円ショップのラバーカップです。

自作スラローム

置くだけで自立するポールを1本100円で購入できるので、12本揃えても1,200円(税抜)しかかかりません。
市販の用具を購入すると10,000円以上かかってしまうので、ラバーカップを使えば費用を大幅に抑えることができてお得ですね。

ただし、注意点が1つあります。

ラバーカップは地面に張り付かせておくことができると思われがちですが、実は固い地面に固定するのは難しいです。

実際のスラロームのようにスピーディに駆け抜ける練習をしようとすると、犬の身体が当たってラバーカップが倒れてしまうことがありますのでご注意ください。

柔らかいラバーやシリコン製のシートを敷くことで固定することもできそうですが、自宅でのトレーニングではポールの間を左右交互に抜けることさえ教えることができれば十分でしょう。

Aフレーム

Aフレーム

Aフレームとは、昇り用の傾斜路と、降り用の傾斜路を繋げた障害物のことです。
横から見るとアルファベットの「A」の形に見えることから、Aフレームと呼ばれています。

Aフレームのクリア条件は各傾斜路の下部にある色のついた面にタッチすることになりますので、傾斜路ではジャンプさせないように訓練しましょう。

減点となる行為

  • タッチ部分に触れていない

Aフレームでは、画像で赤く表示されている傾斜路下部に触れすに通過すると減点されてしまいます。

室内でのトレーニングは難しい

Aフレームに加えて、次項で紹介するドッグ・ウォークはシーソーは、高所から低所に向かう障害物になりますので、簡易なトレーニング用具では転落の危険性もあり、代替品の使用はあまりオススメできません。

DIYが好きな方は、自作で用意される方も多いですが、それが難しい場合にはドッグランや訓練所にあるものを使用されることをオススメします。
なお、障害物の性質上、配置や収納にある程度のスペースが必要になりますので、購入・製作の際にはご注意ください。

怪我をしないためのポイント

頂点部分が約1.7mとそれなりに高さがありますが、傾斜路には等間隔に滑り止めの板が張ってありますので滑落の心配は少ないといわれています。

しかし、頂点部分からジャンプしてしまう犬が多いため、肩関節に負荷がかかりやすいことが懸念されています。

トレーニングを行う場合は、最後まで歩いて通過することをしっかりと教え込んでおきましょう。

ドッグ・ウォーク(ブリッジ)

ドッグ・ウォーク

ドッグ・ウォークとは、いわゆる歩道橋のことです。
Aフレームと少し似ていますが、傾斜路に滑り止めの板がなく、頂点部分には歩行スペースがあります。

クリア条件はAフレームと一緒で、各傾斜路の下部にあるタッチ部分に触れることです。

減点となる行為

  • タッチ部分に触れていない

シーソー

シーソー

遊具のシーソーとそれほど変わらない障害物です。

減点となる行為

  • タッチ地点に触れずに降りてしまった
  • シーソーの板が地面に着く前に降りてしまった

ドッグ・ウォークのように傾斜路下部にタッチしなければならない部分がありますので、跳び越えてしまわないように訓練しましょう。

実際のコースに挑戦してみよう

愛犬が一通りの障害物を乗り越えられるようになったら、さっそく訓練所やドッグランでコースを走ってみましょう。

まずはハンドリングを覚えましょう

初めてコースを走る上で絶対に覚える必要があるのが、広い敷地に配置された障害物まで愛犬を誘導するハンドリングと呼ばれる技術になります。

ページ冒頭に掲載していた動画で、ハンドラーの方が身振り手振りで犬を障害物まで誘導していましたよね。
あれがまさにハンドリングです。

ハンドリングには犬よりも前に出て指示を出すフロント・スイッチ犬の後方から指示を出すバック・スイッチといわれる2つのスタイルがあります。

どちらが良いとは一概にいえませんが、まずはフロント・スイッチに挑戦してみましょう。

フロント・スイッチを行うには、まずは手にトリーツを持って犬の気を惹きます。
すると、犬は自然と飼主さんについてくるかと思いますので、目的の障害物まで誘導することができたら、その障害物をクリアするために覚えさせたコマンドを使用します。

障害物をクリアしたら手に持ったトリーツを犬にあげて、すぐに次のトリーツを準備する…といったような流れを繰り返し、ゴールまで犬を誘導してみましょう。

コースを完走するまでに何度もトリーツを与える必要が出てくると思いますので、すぐにトリーツを取り出せるホルダーやポーチを持っておくと便利ですよ。

タイムを意識しましょう

トリーツなしでゴールまで辿り着けるようになったら、次はタイムを意識して走ってみましょう。

アジリティの大会では、標準タイムリミット・タイムの2つのタイムが設定されていますので、このタイムを意識して完走することが重要になってきます。

標準タイム

標準タイムとは、コースの全長(m)と旋回スピード(m/s)から決定されるタイムです。(大会によって異なる場合もあります)

例えば、コース全長が160mで、旋回スピードが4.0m/sだった場合、標準タイムは40秒(160/4)となります。

標準タイムは1/100秒単位でカウントされており、標準タイムを超えてしまった分だけ得点が減点されるようになっています。

リミット・タイム

リミット・タイムとは、アジリティの制限時間に使用されるタイムです。

こちらも大会によって決定方法は異なりますが、国内の大会では標準タイムの1.5倍になることが多いです。

リミット・タイムを超えてしまうと失格となってしまいますので、まずはリミットタイムを超えないことを目標に走ってみてください。

骨

練習用のコースやタイムは訓練所がサンプルを配布しているところもありますが、そうしたものがない場合には、自分で決めるしかありません。

自分でコースを決める場合には、走った距離が計測できるアプリを使って距離を計測し、旋回スピードを4m/s想定で標準タイムとリミットタイムを計算してトライしてみましょう。

なお、コースの長さはだいたい100m~200m程度でいいかと思います。

大会に出場してみよう

訓練所でリミット・タイム内でコースを完走できるようになったら、いよいよ大会に出場してみませんか?

大会と聞くと「プロしか参加できないもの」という印象を受けてしまうかと思いますが、アジリティの大会は一般の方でも参加することができます。

大会のルール

アジリティのルールはシンプルで、障害物に対する失敗や時間経過によって減点されていく方式となっています。

つまり、上手にコースを周回するのではなく、失敗しないように回ることが重要になります。

減点となる基準は大会の規定や主催者によって異なりますが、次の内容がチェックされることが多いです。

  • 障害物をクリアできているかどうか
  • タッチすべき障害物に触れているかどうか
  • 障害物を動かしたり、落下させてしまっていないか
  • 犬が障害物の目の前で止まってしまってないか
  • 犬が障害物を通りすぎてしまってないか

つまり、障害物を正確にクリアできているかが審査されているということです。

また、次の行為を行ってしまった場合は、失格となることもあります。

  • 制限時間を超えてしまった(制限時間は大会・クラスによって異なる)
  • 失敗を数回繰り返しまった
  • 障害物を間違った順番で回ってしまった
  • 障害物を反対の方向から進んでしまった
  • 犬をコントロールできなくなった
  • 犬に手荒な扱いをした
  • ハンドラーが犬や障害に触れてしまった
  • ハンドラーが障害物を壊してしまった
  • ハンドラーが障害物をクリアして見せた
  • コース内で犬が排泄した
  • コースから抜け出してしまった
  • 許可されていないものを身に着けたり、持ち込んでしまった

基本的には違反や不正がなく、順番どおりに障害物をクリアすることさえ守っていれば問題ありませんので、あまり難しく考えなくても大丈夫です。

ただ、コース内で排泄してしまったり、脱走してしまったりすると失格になりますので、大会に出場する前に基本的なしつけはしっかりと教え込んでおきましょう。

大会への出場方法

最も身近な大会は、行きつけのドッグランやアジリティ教室が主催している大会です。

犬の年齢が規定を満たしていて、健康状態に問題がなければ誰でも参加することができます。

もっと大きな大会に参加したい場合には、その大会を主催する団体に入会してみましょう。
とはいっても、基本的には入会費と年会費を支払うだけですから、面倒な審査や手続きはとくにありません。

JKC(ジャパン・ケネル・クラブ)への入会

JKCとは、純粋血統の犬籍登録や、有能・優良犬の普及、畜犬の飼育の指導奨励、動物愛護精神の高揚を目的に活動する一般社団法人になります。

知らないという方も多いとは思いますが、世界84ヵ国が加盟する国際畜犬連盟(FCI)に加盟しており、世界に認められる血統証明書を発行している正式な団体です。

アジリティを含む様々なイベント(ドッグショー、トリミング競技会、訓練競技会など)を開催していますので、JKCに入会すると愛犬と一緒にイベントに参加することができるようになります。

また、JKCの会員になると、JKC犬のひろばに登録されたショップやドッグランをお得に利用することができるようになるので、「アジリティはやってみたいけど、まだ大会には出なくてもいい」という方でも、入会しておくと便利です。

JKCの入会費は2,000円、年会費が4,000円となりますので、初期費用には6,000円が必要になります。
2年目からは年会費のみとなりますので、月額に換算しても約333円しかかかりません。

JKCへの入会登録が完了すると、JKCの公式サイトからイベント→イベントスケジュールからお住まいの地域のイベントを探すことができます。

JKCが主催するアジリティの参加条件は、基本的には次のようになっています。

  • 参加する犬が競技年齢に達していること
  • MIX(雑種)の場合は参加種目に制限あり
  • 高難度コースへ参加する場合は下位コースの完走実績があること
  • チャンピオンの経歴を持つ犬は、下位コースに参加できない
  • 健康状態が良く、咬癖犬及び妊娠犬ではないこと
  • JKCの会員またはその家族の所有犬であること

この中で注意が必要なのが、MIX(雑種)の場合に参加種目へ制限があるという点です。

JKCの主催するアジリティには、4つの競技種目が用意されています(下記参照)が、MIXが参加できるのはアトラクションと1度のみとなっています。

種目内容
アトラクション障害物の種類が少ないビギナー向けの種目
1度アトラクションよりも難度が高い個人種目
2度1度を数回完走した実績がある犬だけが参加できる種目
3度2度を数回完走した実績がある犬だけが参加できる種目

また、MIX種で1度に参加する場合は個体識別(マイクロチップの挿入またはタトゥー)を行っていることが条件となりますので、MIX種を飼育されている方には、次にご紹介するOPDES(オプデス)への入会がオススメです。

OPDES(オプデス)への入会

OPDESとは、1999年に設立されたNPO法人になります。
犬の総合教育社会科推進機構を略してO・P・D・E・Sという名称で呼ばれています。

  • O(Organization:機構)
  • P(Promotion:推進)
  • D(Dog:犬)
  • E(Education:教育)
  • S(Socialization:社会科)

OPEDSが主催するアジリティには犬種に関する制限がないので、MIX種であっても気軽に参加することができます。

OPEDSの会員登録すると5,000円の年会費(入会費は無料)が必要になりますが、非会員(年会費・入会費なし)としてイベントに参加することもできます。

オプデス(OPDES)|NPO法人 犬の総合教育社会化推進機構

最後に

今回は世界大会も開かれるほどメジャーなドッグスポーツ『アジリティ』についてご紹介させていただきました。
長文になってしまいましたが、最後までお読み頂きありがとうございます。

しっかりと訓練を積まないとチャレンジすることさえ難しいスポーツではありますが、犬と飼主さんがコミュニケーションをとりながら、一緒に体を動かして楽しむことができる魅力的なスポーツだということをこの記事を通じて知っていただけたら幸いです。

誰でも気軽に楽しむことができますので、この機会に障害物が配置されたドッグランに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

きっと、愛犬との充実した時間をお過ごしになれるかと思います。

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