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最終更新日:2019/05/17

犬の歯周病にかかる前に知っておきたい予備知識

犬の歯
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歯周病ってどんな病気?

吠える犬
歯周病とは、歯石(プラーク)の中の細菌によって、歯茎が炎症を起こしてしまう病気です。

進行すると、歯を支えている顎の骨が溶けていき、歯が抜けたり、下顎が骨折してしまうこともあります。

また、歯肉の隙間から細菌が全身を循環し、心臓・腎臓・肝臓疾患の原因になるともいわれています。

歯周病にかかりやすい犬種

はにかむチワワ
歯周病は、歯が小さくて、歯と歯の隙間が狭い小型犬がかかりやすいといわれています。

チワワ・ミニチュアダックス・トイプードルなど、室内飼育可能な小型犬が人気を博している今、歯周病は深刻な問題となっています。

また、歯周病は少しずつ時間をかけて進行するので、犬種を問わずシニア犬に多いともあります。

歯周病を引き起こす原因

犬の歯周病の原因は、次のようなものが考えられます。

歯垢・歯石がたまっている

歯石がついた犬
歯周病の原因となる歯垢は、口内にこびりついた食べかすの中に繁殖します。歯垢をそのまま放置すると、最終的には石灰化して歯石となってしまいます。

歯石は表面がザラザラしているので歯垢がつきやすく、歯石が肥大化する悪循環が起こってしまいます。歯垢と歯石を増やさないためには、口内に食べかすが残らないように、歯磨きをしてあげることが一番です。

噛み合わせが悪い

おもちゃを噛む犬
上の歯、下の歯の噛み合わせが悪いと、食べ物のカスが詰まりやすくなり、歯周病の原因となる歯垢を増やす原因となってしまいます。

噛み合わせが悪くなる原因には、遺伝や怪我など様々ですが、稀に乳歯が残ったままになっていることで永久歯が正しく生えず、噛み合わせが悪くなってしまうこともあります。

唾液の量が少ない

口元を覆った犬
犬の唾液には、歯周病原菌と戦う免疫抗体が多く含まれており、口内の清潔を保つためには不可欠なものです。

ドライマウスによって唾液の量が少なくなると、歯周病原菌を抑制するものがなくなり、歯周病になりやすくなってしまいます。

犬が見せるサイン

カメラ目線の犬
歯周病にかかった犬のサインとして、「卵が腐ったような口臭」を放ちます。

口臭の他にも、歯茎が腫れていたり、黒くなっていることがあり、これらのサインが見られる場合は、歯周病がかなり進んでしまっている状態です。

ただ、見た目は問題なくても重度の歯周病という場合もあり、自己判断は難しいので、口臭が気になる場合には、まずは病院で診てもらうことをオススメします。

また、歯周病の進行によって鼻に膿がたまると、「くしゃみを連発する」ことがありますので、犬がくしゃみを繰り返す場合も注意が必要です。

口内の健康を保つには?

ジャーキーを食べる犬
歯周病は、口内細菌が繁殖することで引き起こされます。

口内細菌を増やさないためには、食べカスを残さないことが肝心です。

最近は口腔ケア用のアイテムとして、歯磨きシート・ペーストが販売されていますので、これらのアイテムを使用して愛犬の歯磨き習慣をつけましょう。

サプリメント選びのポイント

普段の歯磨き習慣に加えて、口内の健康維持に役立つ成分は乳酸菌です。

乳酸菌には、口臭や歯周病の原因となる細菌を抑えて、口内環境を正常に保つ働きがあるといわれています。

乳酸菌をサプリメントから摂取する場合、口内でしっかり咀嚼してもらいたいので、味わいながら食べられるゼリータイプや、ドッグフードにかけるふりかけタイプがオススメです。

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