最終更新日:2019/05/17
犬の目やには病気のサイン!?目やにの異常と拭き取り方について

そもそも目やにって何?
目やには、目の表面の古くなった細胞などの老廃物です。眼脂(がんし)とも呼ばれています。人間と同じように代謝活動の1つなので、目やにが出てくること自体に問題はありません。
しかし、その量が異常に多かったり、不自然な色をしている場合には、病気が潜んでることもあります。
異常な目やにの特徴
健康な犬であれば、白・黒・茶色の目やにが少量出てきますが、次のような特徴がある場合には、感染症やドライアイが原因となっている可能性も考えられます。
- 黄色・緑色
- 粘り気がある
- 多量に出る
また、犬の目やには固まりやすく、拭き取ることが難しくなることが多いです。
固まった目やにを強引に拭き取ろうとすると、目を傷つけて、結膜炎や角膜炎を起こしてしまうこともありますので、拭き取り方にも注意が必要です。
固まった目やにを取る方法
次の3つのポイントをおさえることで、固まってしまった目やにを簡単に取ることができます。
- 緊張をほぐす(ブラッシングなど)
- 湿らせたコットンで目やにをふやかす
- 後ろから優しく拭き取る
まず最初に、飼主さんが自然に身体に触れられる状態をつくるために、愛犬をリラックスさせてあげましょう。
上記では、ブラッシングを例に挙げていますが、ブラッシングが苦手な子にはマッサージしてあげたり、おやつをあげたりするのもいいかと思います。
ただし、犬が咀嚼している間は手元がブレてしまうので、おやつをあげる場合は食べ終わってから拭き取り始めるようにしましょう。
おすすめのおやつは、すぐに食べられるスナック類です。
犬がリラックスしたら、後ろから抱き寄せるように首元を持ってください。
そして、犬を怖がらせないように、もう片方の手で湿らせたコットンをそっと目元にあててあげましょう。
そのまましばらく待つと、固まった目やにがふやけるので、目やまぶたを傷つけることなく、軽い力でを拭き取ることができます。
病院に行くタイミング
とくに異常がなくても目やには出てきますので、基本的には目やにが出てきても心配する必要はありませんが、次の項目に当てはまる場合は病気が潜んでいる可能性もあります。
- 粘り気があり量が多い
- 黄緑色で目全体に付着している
- 涙の量が異常に多い
- 目が充血している
- 目の色がおかしい
上記の項目が1つでも当てはまる場合は、病院の治療を受けるようにしましょう。
目の健康を保つには?
愛犬の目に関する病気は、感染症によるものが多く、感染症を訴えるサインの1つが目やにとなります。
感染症を防ぐためには、まずは生活環境を清潔に保つことが何よりも大切です。最近では室内飼育が当たり前になっているので、愛犬のまわりだけではなく、部屋全体のこまめな掃除を行うことも重要です。
食事の面では、高い栄養価と安全性に定評のあるプレミアムドッグフードが一般的になりつつありますので、愛犬の免疫力アップにつながる栄養を取り入れて、健康的な暮らしを送れるようにサポートしてあげましょう。
サプリメント選びのポイント
免疫力の維持には、ビタミンや乳酸菌などの成分が役立ちます。
とくに乳酸菌は、身体に良い影響を与える菌を取り込むことで健康を維持しようという考え方「プロバイオティクス」が広まってことで、数多くのサプリメントに配合されるようになりました。
乳酸菌は胃酸によって死滅するから意味がない…といわれていた時代もありましたが、最近では、生きて腸まで届く「有胞子乳酸菌」や、死菌(死んでしまった菌)となっても作用する「フェカリス菌」など、様々な特徴を持った乳酸菌が活躍しています。