最終更新日:2019/01/23
犬の目の健康維持に役立つ「ルテイン」とは?

ルテインってどんな成分
ルテインとは、緑葉野菜・卵黄・動物脂肪などに含まれる天然色素「カロテノイド」のひとつです。
犬の体内では、眼球の黄斑(おうはん)の色素として存在しています。
犬はルテインを体内で合成することができないので、日々の食餌から補給することが大切です。
ルテインの働き
高い抗酸化作用を持つルテインには、次のような働きがあります。
抗炎症作用
ルテインには、目の炎症を起こりにくくする働きがあります。
これは人間を対象とした試験ですが、ルテインとゼアキサンチンを含む10mgの錠剤と、プラセボ(偽粒)を1年間毎日摂取してもらったところ、ルテインとゼアキサンチンを摂取し続けたグループのC5b-9(目の健康に関係する炎症マーカー)の値が大きく低下したという結果が報告されています。(※1)
目の保護
ルテインには、紫外線・ブルーライトなど、目に悪影響を与える光を吸収する働きがあります。
そのため、視細胞が密集していて光が集まりやすい黄斑周辺には、目を保護するためにルテインが豊富に存在しています。
長い歴史の中、野外で生活してきた犬にとって、室内電球やテレビから発せられる光は強い刺激になるでしょう。
そんな強い刺激から目を保護してくれるルテインは、目の健康を維持するのに役立ちます。
皮膚の保護
高い抗酸化作用を持つルテインは、紫外線ダメージから皮膚を守り、弾力性を保つ働きがあるといわれています。
ルテインの副作用
これは人に対する副作用になりますが、過剰摂取による柑皮症(肌が黄色に染まる病気)が起こったという報告があります。
ただし、柑皮症はカロテノイドの過剰摂取を控えれば治るものなので、重篤な副作用というわけではありません。
ルテインを含むサプリメント
ルテインを含むサプリメントについてご紹介いたします。