最終更新日:2019/01/23
コラーゲンは犬にも必要?

コラーゲンってどんな成分?
コラーゲンとは、皮膚や靭帯・骨や軟骨を構成するタンパク質の1つです。
元々、肉食動物だった犬は、これらの部位を日常的に食べていたはずですから、とても身近な成分だったのではないでしょうか。
そのことを裏付けるかのように、犬が1日に必要なコラーゲンの量は体重10kgあたり4gと、人の約4倍もの量が必要なことが明らかになっています。
さらに、コラーゲンは1日で血中からなくなってしまうといわれていますので、日々の食事から摂取しておきたい成分ですね。
コラーゲンの働き
コラーゲンには、次のような働きがあります。
- 軟骨の再生を促進
- 軟骨の破壊を抑制
- 皮膚・被毛にハリ・ツヤを持たせる
経口摂取したコラーゲンはコラーゲンペプチドとして血中をめぐり、骨や関節、皮膚や被毛などで利用されます。
しかし、これらの働きはコラーゲンの種類によって異なります。
コラーゲンの種類
コラーゲンには複数の種類が存在しますが、大きく分けるとⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型、Ⅳ型、Ⅴ型の5種類に分類されています。
名称 | 役割 |
---|---|
Ⅰ型コラーゲン | 骨や皮膚を形成 |
Ⅱ型コラーゲン | 関節・軟骨・角膜や硝子体を構成 |
Ⅲ型コラーゲン | 臓器に含まれる |
Ⅳ型コラーゲン | 皮膚の表皮と真皮をつなぎとめる |
Ⅴ型コラーゲン | 血管や平滑筋・胎盤に含まれる |
この中でサプリメントに利用されることが多いのは、Ⅱ型コラーゲンです。
Ⅱ型コラーゲンの中にも、その製造方法によって複数の種類がありますので、ここでいくつかご紹介します。
非変性Ⅱ型コラーゲン
通常のコラーゲンは体内でアミノ酸に分解されてしまうので、体内でコラーゲンを再構成しなければならず、あまり効率がいいとはいえません。
そこで開発されたのが、非変性Ⅱ型コラーゲンです。非変性Ⅱ型コラーゲンは体内で分解せずに吸収できるので、通常のコラーゲンよりも高い吸収率を誇ります。
UC-Ⅱ
UC-Ⅱとは、非変性Ⅱ型コラーゲンをより天然に近い形で原料化したものです。
アメリカのハーバード大学によって開発されたもので、5件の特許申請を持つほか、有名な科学誌「サイエンス」に掲載されるほど高い評価を得ていて、今や日本でもテレビや雑誌で注目されています。
UC-Ⅱは通常の非変性Ⅱ型コラーゲンよりも吸収率が高いことが特徴で、20匹の変形性関節症を抱える成犬に対して「UC-2・グルコサミン・コンドロイチン」を与えるという研究では、UC-2を与えた群は他と比較して約2倍の速度で痛みが和らいだ(※1)という結果が報告されています。
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